アコギに片足突っ込んでみるか?編


 
 9月27日ラリーカールトンとボブ・ジェームスのギターデュオでのコンサートが河口湖ステラシアターという野外コンサート・ホールで行われました。当日の午前中はあいにくの雨。でも2時頃には晴れ間も見えだした。6時に会場へ到着。開演は6時30分なので会場内のドリンク・コーナーでウィスキー・オン・ザ・ロックをWで注文。なんかライブ・ハウスで演奏を待ってる時のようだ。

 開演時間を報せるアナウンスの後、二人の登場をワクワクして待っていましたが、10分たっても登場しない。カールトンのギター・テクと思われる人が忙しそうに今さらながらボリュームペダルをいじったり、マーチンのギターをステージ脇に持っていったり、カールトンの演奏場所に持ち帰ったりしている。ギター・スタンドにラリーのギターが収まり。ようやく2人が登場する。ラリーはマーチンのアコギを持ち、ボブはグランド・ピアノに座る。のっけからボブの難しそうな演奏が繰り広げられる。2曲目はDメジャーからBマイナーのコードの響き、Room 335のイントロ・・オレはこの演奏が聴けただけでもう満足それもアコギでだからネ!二人のデュオは最高に良かった。その後お互いのソロ・コーナーがあり、ラリーが独りでやってる時はギター弾きとしてソロギターでやってきた人ではないのでインパクトが薄くて逆に身につまされた感じでした。歌唄いではないのでブルーズやってもオレとしてはコナイ!という感じでした。ロベン・フォードがもしソロでやったとしたらもっとちがうアプローチだった事でしょう。セッション・ギタリストは人とやって始めて味がでてくるのかもしれませんネ。

 ボブジェームスなんかのポップな西海岸スムース・ジャズ・サウンドも洗練されていくとなんか前衛クラシックみたいな装飾音とインプロビゼーションばかりでてきて唄うという音楽の原点をどこかに忘れてきたんじゃないのという感を持ちました。これだったら僕はジャズ好きだけど、ストレートなジャズやロック聴いてたほうが面白いと思った。という河口湖ステラ・シアターで行われたイベントでした。

 その翌日は甲府で沼本秀樹とキドニーストーンズのライブがあり、そこで横須賀でスタジオも経営されているというAKIというアコギのソロの演奏を聴くチャンスに恵まれました。変則チューニングでアコギの世界ではジミヘンとの異名をとる人らしいです。ノイズ・ミュージック出身のソロギターということで、オリエンタルなメロディーからディミニッシュフレーズの嵐やら、リバーブ目一杯にしないと音の世界、空間が持たんというものすごく私的な世界を繰り広げてました。人とのセッションなんてとんでもないという芸術家を見てしまったという感じ。

 ここのところフェンダー・マンのオレとしてはアコギを弾く、聴く機会が多くアコースティックの魅力に半分片足を突っ込んだ感じです。そいでもって人と違ったモノ好きの僕はマーチンよりはテイラーだろうと思いテイラー・ギターに思いを寄せています。312-ceなんて弾きやすそうだもんネ。他にラリビーというアコギは貝殻なんか一杯使ってあって
綺麗だななんて思ったりして・・・ネット検索(ウィンドウ・ショッピング)に明け暮れています。