マサ大家のギター近況報告 
      あっと言う間に冬がやってきました。
 
  綺麗だった紅葉も木枯らしに一蹴され、今年もあっという間に12月の声が聴こえて きました。
今年の特筆すべきことはサウンドビレッジ内では床暖房付き宿舎Great Tomaが出来たり天候にあまり左右されないバーベキュー・スペースが出来たりしまし た。
 音楽的には尺八の人間国宝山本邦山先生とSOUL MATESで録音を続けてきたアルバム もBambooレコードから12月に発売の運びとなりました。

 年末は皆様も演奏に勤しまれるのでしょうか?

 今年も12月は演奏の場を提供下さる方が多く、とてもありがたく思ってます。
箱モノを弾き倒すというのが今年の目標ではありましたが、ライブで使うのは壊れか けたTACOMAが圧倒的に多かった。
TACOMAも箱モノと言えば箱モノではありますが・・    このまえもギター弦を止めているブリッジが浮いてきてしまいギターメンテの名工 バナナムーンの松本さんに修理を依頼しようとしたら、松本さんが新興ギターメーカ ーのギターは良く鳴らそうとしてボディの補強構造をあまりしていないためボディ板 自体も反っているとの事、単純にブリッジを接着すれば良いという話しではないとの 事、時間と手間がかかりますよと言われて敢え無く修理依頼を断念しました。
そして 僕はホームセンターに出向きブリッジとボデイ板が圧着できるくらいのコの字型の長 くて大きな治具を買い木工用の接着剤を塗りまくり治具のネジをまきまきしてこんな んで治るのだろうか?などと思いつつ3日程時間をおいて弦張りました。
今度壊れた ら次ぎは同じギター買い替えかななどと思いつつハードに弾いています。  このギターのプラグインプットの受けがUSAサイズで大きいのか広がってしまった のかは分からないんですが、立って弾いている最中など特にプラグがはずれてしまっ たりしてPAから不快なノイズが出ることが続いてしまい。ここも早急に直さねばと思 っています。

 箱モノといえば17インチボディの日本製ダキストや西浜さんにお借りしている16イ ンチボディのEASTMANなど楽器には恵まれているのですが、今年はなかなか出番があ りませんでした。  

 12月初旬に尊敬するアルトプレイヤー柳沼寛さんウッドベースの岡ちゃん当社の小山田(ドラム)というメンバーで身延町で演奏する時にはいよいよ箱ギターを持って 出かけて行こうと思っています。
 エレキギターは単体では鳴らないので当然ギターアンプが必要になってくるわけで すが 西浜さんの音に対するこだわりの影響もあって10年くらい前によく使っていたコンポ ーネントのアンプを引っ張り出してみました。プリアンプはPeterson、パワーアンプ はCARVERでスピーカーはヤマハもしくはセレッションが2発入っているものです。セッティ ングは面倒ですが音色はリバーブなんか入らない!と思えるような深い音色です。 ジャズを奏でる時はこのセットで当分演ってみようかなと思ってます。

  この原稿を書いてる時に西浜さんがひょっこり現れ北海道の通称「あんちゃん」と 呼ばれているギター製作家の作品を持って来てくれました。
ふる〜いデュアルモンド のピックアップを搭載した17インチのフルボディです。
ギターの天神にはCipilicaと 入れてあります。

 西浜さんのこだわりに溢れていてネックの握り易さやフレット処理バツグンです。

1弦が0.12からのフラットワウンド弦が張ってあるのですが
テンションもきつくな い。
上品な高音太すぎない低音小さなスタインウェイと呼んであげたくなるようなギ ターです。
生音で弾いた音とアンプリファイドされた音も同じ音、響きがします。
究極のフルアコ、箱がこのギターなのでは!?というようなギターでした。