マサ大家のギター近況報告
           2006Vol.1 
   

 皆様2006年も明けお正月気分も抜け普通の生活に馴染んできた頃でしょうか?
遅ればせながら本年もよろしくお願いいたします。
 
 今年からサウンドビレッジもお正月から通常営業するようになりまして、たくさん のミュージシャンに音楽村でお正月を迎えていただくことができました。

 

 昨年からの寒波続きで今年は1月10日頃山中湖の全面結氷が見られました。
ところが、14日ころ降った雨によって氷が溶け出してしまい、たった1日のみ氷の上 に乗っても良いという許可が出ただけでした。
例年は2月初旬の頃結氷するのでもう一度期待したいところですね。

 

 昨年末もいろいろな場所でいろいろな方々と演奏する機会をいただきました。
ここ3年くらいTACOMA-CE-1-CHIEFというエレアコ・ギターを使い続けていますが、以 前このコーナーで御紹介したように表板は割れて、サイドまでヒビが入っているにも かかわらず、いろんな所に持ち出しており、いつ崩壊してもおかしくない状態になっ てきました。長いギターとの歩みの中でここまで疲労困ぱいしたギターはTACOMAが始 めてです。
 この男の1本のスペアになりうる楽器をさがしていたところ、昨年のパシフィコで 開催された楽器フェアーで演奏するのに際してGibsonのCL-1という楽器に巡りあいま した。スプルーストップのローズサイド、バックのブラウンサンバースト仕上げの美 しい1本です。
 ピック アップはTACOMAと同じフィッシュマン製だったのでBOSSのAD-3エレアコ・ プリアンプとのマッチングもOKです。 
生音はハイポジションが弾き易いシングルカッタウェイなんでちょっと線が細い感 じ。ネックは細めで丸い握りですがなかなか弾き易いです。

 アコースティックギターといえば御殿場の友人DKさんのコレクションのサンタ・ク ルーズのマーチンD-28タイプのギターの音色は出色でした。D-28は小さなスタインウ ェィという例えに相応しい音色が出て来ます。和音も調和のとれた響きがしていま す。
 良く鳴るギターは優しい弾き方でも裏板が響いてるんでボリュームも出るんだよね。
10代のころからサンタのギターの音色を知っていたら、出会っていたら、今のような がさつなプレイスタイルの自分はなかったのになぁ!などと思える程良く鳴る良い音 色のギターでした。
 このギターをライブなどにも使いたいのですがピックアップを取り付けるためにア コースティックギターのボディに穴を開けるというような事は音色に悪影響を与える ということで、残念ながらスタジオでしか奏でておりません。1人でも多くの人に聴 いて頂きたい音色なのですが・・・
 
 ジャジーな音色のギターではウッチャンのために作られたという経緯があるナゴム というギターも出色です。
 ブルース・ファイルの西浜さんからお借りしているのもので、ピックアップはビン テージもののP-90が後付けで取り付けてあります。スプルース削り出しのラウンドト ップでギブソンのLG-1のような形をしております。裏板もラウンド削り出しです。
 ダダリオの0.12〜のフラットワウンドの弦を張りましたが、生音はジム・ホールが ダキスト(デ・アンジェリコだっけ)を弾いてレッドミッチェルと共演したデュオ・ アルバムの音色よりはずっと良いと思う。
 アンプはあまり選ばないというのも美点でジョージ・ベンソンがブルー・ベンソン でビリース・バウンスを弾いた時のような音色が飛び出てきます。
サウンドビレッジの株主横田さんのお店ジマジンでデビューさせたいと思っているギ ターです。不定期ですがジマジンには「山中コネクション」というバンドで出演しま す。
 機会があれば聴きに来て下さい。
 
 今年のマイ・ブームはスタンダード・ジャズ!
ナゴムをはじめ、GibsonのCL-1ビシバシ歌わせますよ。